FC2ブログ


万葉を超えてゆくのです ・ 八木重吉詩集「花と空と祈り」より

Category: 詩より  

 

 
 
雨後の蠟梅

雨水を含んで、出来たてのゼリーのよう。
撮影日 1月22日

130122roubai1.jpg




~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~




 
検診のため、病院に行きますと、
待合空間に八木重吉さんの詩が大きく掲げられていました。
(重吉さんの詩は癒しの詩ですものね。)


家に帰ってから、詩集を引っ張り出し、
その詩を探してみたけれど、見つかりません。


それでも久々に、
明治から大正の時代を生きた若き詩人の心に触れることが出来、
懐かしくもなり、
一部シャアご紹介します。





--- 八木重吉詩集「花と空と祈り」より----



 大正12年~14年



***


この白い路 を
うつむいて 歩むのは
わたくしで ある!

そして
わたしは 考えた

考えが 尽き
路も 尽きたとき

白い
雲をみた



***



空のように きれいになれるものなら
花のように しづかに なれるものなら
(あたい) なきものとして
これも 捨てよう  あれも 捨てよう



***



霊感は
こころの花

悲哀(かなしみ)
こころの蒼空(そら)



***



ひとをいかる日は
みずからのこころをみつめる
みずからのこころをいきどおる日
その日は そらをみる



***



きらいなものは
きちんとした金持ちの花壇
白々しい砂ばかりの土



***



花をみて
うれしめば
おごらず
いらだたず

わがあいするもの
やがてきゆ
われもまた
じざいなり



***



すこやかなものが
むねにたまる日のちからづよさよ
木のちからが
葉に化(な) ってゆく
そのさやかな転生(てんじょう) のこころをかんずる
その日には
山をさえうらやまず
季節のすすむように自在にあゆんでゆく



***



さまざまの
ほのおよ

草の葉という
人という
あかんぼという 花という

しずかな
彫られたような
さまざまの ほのおよ



***



なにゆえ
草はうつくしきか

みずからのすべて
みずからによりてつくられしゆえなり

なにゆえ
にんげんはうつくしからぬか

みずからならぬもの
みずからのうちにあるゆえなり

いっぽんのくさのうるわしさは
ひとつのほのおのうるわしにかよう

くさの葉の
そのかたちは
つくりぬしの
こころながるる そのすがたなり



***


みじめなものというのは
ひくいところにおるひとではなく
すすむことのできなくなったひとです



***



むげんなるものは
夢にのみかんずる
しかしながら
夢としりつつ夢見る
うつろなるわれなることもあり



***



わが児の
おもいが悪であっても
その父のむねには
寂光土の花のようにさく

 (注:父は信仰上の神の意味)




***



くるしいことにはいりきったら
くるしさはなくただ生くるということばかりだった



***


万葉にかえってゆくのです
万葉を超えてゆくのです






~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~






重吉さんの詩は
断章的に書き残された、言葉による心のスケッチが、メインです。
ありのまま書き残された心のスケッチを、
その時代背景や氏の信仰も併せて考えつつ読みますと
若き詩人の感性をとおしてみた当時の人々の暮らしの息づかいなども、
そこはかとなく伝わってくる気がします。






八木重吉さんの詩は
以前にも下記の記事でご紹介しています。

http://irises39.blog116.fc2.com/blog-entry-28.html




画像がありませんが、
この記事の詩は下記の本からの抜粋です。

花と空と祈り―八木重吉詩集花と空と祈り―八木重吉詩集
(2000/07)
八木 重吉

商品詳細を見る




(※ 詩の掲載にあたっての版権問題は出版社に問い合わせてクリアしています。)

























関連記事

テーマ : 日記    ジャンル : 心と身体
 2013_01_26



07  « 2019_08 »  09

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

新ブログのご案内

  身近な自然、道ばたの草花や、暮らしの中のあれこれに見られる、光とスピリチュアルな響き。  

HP

☆☆ アチューメント・セッションをメインに行わせていただいています。 心に響くものがありましたら、ご訪問下さい。

プロフィール

Aya

Author:Aya
 
元、染織工芸作家&美術講師。
子供から大人を対象に美術指導をしつつ、色彩の表現など含めてストイックに心と技の研鑽&染織作品発表という日々を過ごす。
傍ら、仏教学を学び、実践として禅を学び、工芸の仕事を動禅と捉え、仕事を通して禅瞑想を深めてゆく。

幾つかの大小の節目を経て染織作家活動からは引退し、呼ばれるようにしてスピリチュアル系の学習レッスンを重ね、98年より(暮らしに支障のない範囲で)レイキ他、自己変容のための各講座を企画。
06年2月、突然、天使層に出会い、強い導きを受け、その後は天使&高次系アチューメントセッションをメインに行う。
 
このブログでは、
スピ系&精神系に偏らないよう、心に触れた詩や音楽や美術展や日常の事など幅広く織り交ぜながら、お便り風に書かせていただきます。

気まぐれ更新になりますが、どうぞ宜しくお願いします。

検索サーチ

本やDVD他、家電やキッチン用品など、多岐の部門から検索できますので、ご活用ください。

PR Rakuten

ブログ内検索

カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

QR

FC2カウンター




pagetop