2011/03/01

カンデンスキーと青騎士展  愛知県美術館




もう3月ですね。
今日はしとしと雨です。
明日天気にな~れ。



この記事は先週の土曜に書き始めて途中になっていたものです。




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このところセッションが立て続いていて
気が抜けません。

気が抜けないときは
気を抜きましょう。ポワ~っと。(笑)

そんなとき散歩するのがいつもの常套手段ですが、
今回はセッション関係から気持ちを思いっきり離そうと、
美術館に出かけてきました。


「カンデンスキーと青騎士展」

この青騎士というのは、
第一次世界大戦前のミュンヘン、
見えるものの表現から、目には見えない世界の表現=精神性への移行を
絵の具に託して試みようとした画家たちのグループ名です。
カンデンスキーを中心にして「青騎士」のメンバーとして集った画家たちは
やがて戦争に呑み込まれ、チリジリになってゆきます。


世界大戦
そしてナチスが弾頭してゆくことになる暗い混沌とした時代、
ドイツで集まった一握りの画家達は、魂の神秘を描こうと模索していた・・・・・・。

この展覧会では、短命だった「青騎士」の発足と、短い期間ながらの熱い活動の様子が紹介されていて、
カンデンスキーが後に前衛絵画の先駆者と呼ばれるようになっていった
軌跡の一端が見えてきます。




カンデンスキーはそれほど好きという訳ではなかったので、
どうかな?と思いつつ出かけたのですが、
意外や意外、とっても惹き付けられ、魅了されました。


パンフレットより↓

kandensuki1-1.jpg

「花嫁」1903年


この絵は手持ちの古い画集にも掲載がありました。が、
あまり(というか全く)記憶にありませんでした。
実物と印刷物の違いということもあるかもしれませんが、
たぶん私側の心の模様も影響してのことでしょう、
今回は、たまらなく魅力を感じました。

これほど魅力を感じる絵が見覚えがない
(画集を通して見ていたにも関わらず全く記憶に残っていない)ことが
むしろ驚きでした。


驚きは続々と続きました。


たとえばこれ
美術館収蔵にもあるそうですから収蔵品展示の際、見たことがあったかもしれませんが、
さほど魅力は感じていなかったらしく、記憶にも残らなかった・・・・?
そこが大不思議。
(何せ全く見覚えがなかったです。
これも手持ちの画集の中にも掲載されていたのですけどね。^^; )



kandensuki1-2.jpg


木版画 「鏡」1907年


(収蔵品の方はリノリウム版だそうで、
今回展示されているのは木版画です。
その判素材の違いも印象に関わっているやもしれません。)


幻想の遠くに誘われるような、何ともいいがたい魅力がありました。




下は油彩

kandensuki1-4.jpg

ムルナウ(塔のある風景のための習作) 1907年

激しいタッチの中に、甘いロマンティシズムが浮き上がります。




音楽家シューンベルクのコンサートの印象、↓
この頃から、カンデンスキーの後のスタイルとなる”コンポジション”の芽が吹き出すようです。

kandensuki1-3.jpg

「印象Ⅲ(コンサート)」1911年

圧倒される迫力




下はアウグスト・マッケ作

kan-makke1-1.jpg

「帽子店」 1913年


この人の絵には優しく清いものを感じます。
27歳で第一次世界大戦で散っています。
パステル画のような雰囲気の水彩画を多く残しています。

本展では油彩が何点か見られました。
若々しい、詩感性が溢れ出ていました。
27歳の夭折が惜しまれます。




カンデンスキーらの「青騎士」は戦争の波の中で、はかなく分解して行きましたが、
絵の世界での革命の足跡は、しっかり残しています。
パールクレー、ピカソ、など後の大物が、ここに集っています。

前衛芸術の芽生え&当時の軍事抑圧的な社会との
芸術家達の闘いの記録が垣間見えます。
一見の価値有りと思いました。


この展では、カンデンスキー後期の絵はありません。
青騎士時代までの絵です。
なので、余計、心に届いたのかもしれません。
私的には、後期の絵はちょっと引くものもありますので・・・・。(@_@)



半券で見られる収蔵品展も、新しい収蔵品が加わり、
見ごたえがありました。

新収蔵品のほとんどが作家やコレクターからの寄贈なのだそうで、
そういうあたりに日本社会の経済的現状が垣間見られ、
少し胸が痛かったです。

心の栄養の世界の予算を減らしてゆくのは、いかがなものでしょう?





とはいえ、この日は充分心満ちて、大満足。
感動を覚える展覧会やコンサートに巡り合うと、
いつも思います。
この世に来て良かった~、だってこの世には芸術がありますもの・・・・・と。

で映画評論でおなじみの誰かさんの真似もしたくなります。
 少し言い換えて
  
 イヤ~ 芸術って良いですね~、
   良いですね~
    良いですね~~。(^-^) f(^_^)


芸術をお腹いっぱい食べて、さ、お仕事にもどりましょ。o(^-^)o 





















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